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apo (id:MANGAMEGAMONDO) が妄想を吐き出していきます。

たしかにバロッシュの2ゴールは言った。「オマエを決勝へ連れてってやる!」と

デンマーク0-3チェコ(PK4-5)
→準決勝7/1(27:45)ギリシャ×チェコ

萌えて、燃えた。その興奮が冷めず、ふるえた箸の先で、吉野家の納豆定食の玉子の黄味をやぶってしまうほどに。

前半は、なぜか組織的攻撃型チームのチェコがムダにラインを下げて、守ってるカンジ。そのくらい、デンマークがよかった。まさか“実験とはいえ負けちゃった日本戦”みたいになるわけじゃあないよねえ?と誰もがヒクヒクしながら、笑い話にしている。ともかく、この状況が続くとトマソンにふらふらとなびいてしまいそう。チェコよ、カーンの顔は怖くなくても、海賊は怖いのか? それとも、まだトラウマ*1が残っているのか? はたまた、今まで全試合逆転勝ちでモノにしているチェコは、先に相手が得点してくれないと、ゴールをマジで狙えないのか? 星一徹が、お膳が並んでるちゃぶ台じゃないと、ちゃぶ台返しをしないように。やめてくれよ。ネドヴェド先生、アタクシを決勝へ連れてって☆

そんな魔の均衡を破ったのは、チェコの電柱コラーだった。また守りがちだったチェコネドヴェド先生のナイスダイブとかで、手堅くFKをつかんだり、カウンターから手堅くCKのチャンスを得たりしていたが、そのCKから電柱らしいヘッドが決まる。コラーの良いところは、ただの電柱じゃないってことだ。たまに長い足がもつれたりしても、ネドヴェド先生からの恩情のかけらさえない厳しいパスもキチっとつなげるし。カリューより上だな。

その直後だ(と思ってたら10分以上あったのね、でも試合観てたときは“コラーのあと、すぐ”と感じた。そのくらい展開も早かった)。「コラーが決めたんだから、バロッシュもそろそろお願い!」って言ったら、ホントに入っちゃったよ! なんだかよくわからない「ホーレ!」キックで。この日のカフェはお下劣イングランドサポがいなくて治安がよく、マダームといっしょに観戦してた。アタクシたちの間にはジンクスがあって、この店でソーセージを手に持っている間に得点が決まる。だから、この瞬間も、ソーセージを片手に待ってたんだけど、よくもまー冗談みたいに決まっちゃうもんだ。

その後はさらに早かった。ネドヴェド先生のやっぱり相手に厳しいクロスにバロッシュがひた走りに走って追いつくと、ラウルセンを余裕で振り切って、安全確実ゴルゴル!ひー。ソーセージの準備すらできず、固まるアタクシ。「うぉーーー!」と雄叫びがあげられるまで1秒はかかった。

試合前、国歌が流れているときひょこひょこ動く落ち着きのないバロッシュは、多動児か脳の弱い子でしかなかった。それがどうだろう、この英雄っぷりは。なんなんだ、この変わり様は。おいおい気がつけば得点王ですか?

もちろんバロッシュのリバプールでの存在なんて、知らなかった。もっともリバプールは「オーエンのチーム」って認識しかなかったのもたしかだけど。ヴァレンシアから移籍したベニテス監督が率いる2004-2005シーズンは、バロッシュにとってどうなるのか楽しみ。

*1:W杯2002の予選でチェコデンマークに敗れてプレーオフへ。そこでベルギーに敗れて出場を逃した