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apo (id:MANGAMEGAMONDO) が妄想を吐き出していきます。

熊野古道が世界遺産になったら陰陽師ブームは来ないかな

アレよアレよという間に、法隆寺地域、京都、白川郷原爆ドーム、奈良、日光、沖縄の城(ぐすく)、白神山地屋久島と増えた国内の世界遺産も、熊野で12番目。しかしユネスコ、シブイところに目をつける。さすがだ。

霊験あらたかな熊野を詣でたのは天皇ばかりじゃなくって、安倍晴明もお籠もり修業した。だから、ヒルが多くて困ってた村人のために晴明が調伏した蛭伏岩(和歌山県本宮町)だとか、白い大蛇を1000年封じ込めた蛇形地蔵(和歌山県中辺路町)だとか、妖怪を封じ込めた猫又の滝(和歌山県龍神村)だとか、縁の場所がいくつもある。それにかつては、陰陽師村もあったらしい。それが、部落差別のもとになったともいわれる。晴明の母親、葛葉(くずのは)がキツネだったのがバレて姿を消すくだりも、「異形」と呼ばれた賤民を「キツネ」にしたのが、安部晴明伝説のナイスなスパイスになったという説も。

すでに団体客が増えているといわれる熊野に、外国からお客さまがいっぱいいらっしゃるようになって、「Onmyoji」とか「Seimei Abe」とかヒットしないかしら。晴明、まだ生きてるっていうし。蘆屋道満との賭で負けて、クビを切られて一度は死んだけど、師匠の伯道上人の「生活続命(しょうかつぞくみょう)の法」で蘇生する。そのあとは、死んでない。ちなみに、なんでこのとき晴明が死んだのかというと、伯道上人に言われた三つの戒めを全部破ったから。それは、一、女に心を許さない、二、大酒は飲まない、三、賭け事をしない。昔から、飲む(酒)・打つ(賭)・買う(女)は御法度だったのね。でも、一つ、二つじゃなくて、全部破っちゃうってとこが、男らしくてステキ。