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apo (id:MANGAMEGAMONDO) が妄想を吐き出していきます。

死の技術

エンバーミング(遺体衛生保存)
ルーツは、古代エジプト文明にさかのぼり、戦争によって発展した技術。おそらく、デラウェア州ドーヴァーの空軍基地に帰還する死体袋(Body Bag)の中の人もこの処置が施されているはずだ。このほか、在外日本人、あるいは在日外国人が亡くなった場合、荼毘にふさなければこの処置がされる。そういった特殊なケースを除き、ごく一般の葬儀ビジネスとしては、個人的にどうかな、と思う。死に顔を拝むことができない関係がいちがいに悪いともいえない。それなら拝まずともよいではないか、と思う。また死に顔を会葬者に見せるか見せないか、その意思決定は葬家がするべきだし、そのためには加工されてない死に顔を少なくとも家族の一人は看取ってあげるのがありのままの死を受け止める姿勢だと思う。

世界の火葬状況と日本火葬の未来
日本の火葬の技術は、進んでいるらしい。何でも高温で焼いて、急速冷却するそうだ。だから、お骨上げしやすいように大きく燃え残る(残す)が、海外での場合、ほとんど灰になってしまう。炉内では足元のほうから、頭に向かって棺ごと燃やし尽くす。通常800〜900℃、最高約1200℃になる最新鋭の火葬炉だと、急速加熱、急速冷却をしても内張が割れないファインセラミックで覆われているので、喉仏まできっちり残った美しい純白の骨になる。これが古い炉だと、運転当初の温度が上がらないので、黒い重い煙が発生する。90%が水分でできている人間のカラダは、燃焼中に汚水や脂も出てくる。ちなみに筋肉質の人は燃えにくいそうだ。精神性や衛生面から進んだ火葬だが、さらに環境問題を考えると、将来は微生物の力を使って土に返す、バイオレメディエーション葬なんてのも出てくるのだろうか?

最新技術で鳥葬を
ゾロアスター教では、土葬も火葬もよくないとされる。鳥葬への憧れとこだわりはまだまだ追及され続けている。

グリーフ・ケア研究報告
技術、じゃないけど。“愛する存在”を失った人物のグリーフ(grief…悲嘆)への援助、介助をグリーフ・ケア、あるいはグリーフ・ワークという。広義では離婚で配偶者や子どもを、転居で地縁を、失業で仕事を、事故・病気で自分の身体の一部を失った場合も含められるが、一般には配偶者や家族、ペット、流産による胎児などの死による悲嘆から、日常生活を取り戻すまでの過程をサポートすることをさす。また“愛する存在”が、法的に、あるいは世間的によくないとされる関係やケース(内縁、中絶、エイズによる死など)では、援助の手が差し伸べられないことが多いという。死生学者のアルフォンス・デーケン教授(上智大学)は、死をどうとらえ、どう理解するかについて、宗教外の見地から解説し、グリーフ・ケアを紹介している。