ミスを競うミスコンテスト

あれもこれも“変漢”ミス、公募の20例を公表(読売)

お世話になったあの方にお食事券を贈ったつもりが汚職事件を億っていたり、決して後悔しないと心に誓った愛なのに無闇に公開してしまったりすることが日常茶飯事のアタクシでも女王の座に君臨できそうなミスコン、誤変換コンテスト。主催は、(財)日本漢字能力検定協会。

漢字とデジタルデータの相性って、たしかにあまりよくない。人名は正字も旧字もごちゃまぜで草なぎ剛なんて「なぎ」が○になってたりする。出版社によっては「この漢字は正字で表記する」なんてローカルルールまであるもんだから、デザイナーが選んだ書体によってはひっかかる漢字はみんな作字、なんてDTP屋泣かせの仕事になっちゃうこともある。それでもまあ、ぜんぶ簡単にすればいい、とは思わないけど。あとフェップって、なんの疑問もなく第一候補ばかり使ってると、表現が同じになったり、偏ったりしちゃうと思う。だから「特徴」と「特長」の使い分けなんてしくなっちゃうし、「善し悪し」を「良し悪し」とする誤用もあったりする。それ以前に漢字が書けなくなる。

(財)日本漢字能力検定協会は、この相性の悪さで逆に、漢字検定を普及させようとしてるみたいで、今は「パソコンの普及により、漢字能力の不足を感じる人」などで「年をおうごとに志願者数は増加」しているそうだ。

ちなみにこのミスコンには、応募するのも投票するのもユーザー登録しなくちゃならなくて、とくにマークしないと財団から、漢字検定などのニュースが送られてくるようになる。