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apo (id:MANGAMEGAMONDO) が妄想を吐き出していきます。

ホッピーをこんなにポップにしていいのか?(愛飲酒記)

ティーン・エイジャーのころ、バイトしてた居酒屋で、いつもホッピーのお客がいた。ちょっと羽振りも面構えも身なりもイイおっさんで、酒も強い。この人が季節になると、スズメだのカエルだのを喰う。この店では、コジャレたとこがまったくなくて、カエルを丸ごと出す。頭と手先を落とされて、皮を剥かれ、内臓を処理されたソレは、まるで(自主規制)のようだ。丸焼きにされたソレの上半身と下半身をガッツリつかんで、おっさんはカブりつく。とってもうまそうに。この季節は、目を合わせないように細心の注意を払っていた。もし「apoちゃん、ちょっと食べてみるかい?」なんて声でもかけられたら、命はない、たぶん。ジャンケンで負けた同僚は、ヘッドロックされて喰わされていた。

アタクシは思っていた。ホッピーってーのは、24時間365日いつでもケダモノになれる自信がある男だけに許されたドリンクなんだ、と。ビールなんて飲んでるようなお子様じゃあ、ダメなんだ。だから、作ったことはあるけど、ずっと飲まなかった。スズメはイケるようになった。原型がわからぬように調理されていれば、カエルも食べられるようになった。でも、発泡酒は、飲めない。なんとなくホッピー臭いからだ。

もうホッピーなんて絶滅したのだろうと思ったら、どっこいまだ生きていた。それもオフィシャル・サイトまであるじゃないか。それもヤレ「ハッピー」だの「ヒッピー」だの、軽やかに楽しげじゃねーか。

こんなことでいいのか? ホッピー。もっと臭くて、あーーーーーーーってカンジはどこへ行ってしまったんだ? でも、まあいいか。ホッピーがあるところには、羽振りも面構えも身なりもイイおっさんがいるはずだ。増えずとも、まだ絶滅していないなら、ヨシとしよう。