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apo (id:MANGAMEGAMONDO) が妄想を吐き出していきます。

ロスト・イン・トランスレーション

あるマダームと人種差別ネタでたっぷり笑ってから、見逃してた「バージン・スーサイド」と「ロスト・イン・トランスレーション」の2本立てを早稲田松竹へ観に行く。

「ところでさ、モリ男の“モーロ”っていつも気になるのよ。中米で“モーロ”っていうと、『ヤロー、このニガー』ってカンジなんだけど、スペインじゃ、そういうとき“モーロ”って言わないの?」
「言う言う。色つきの悪さばっかする連中のことね。だけど、それってRじゃなくて、Lじゃ?」
「そっか。アタクシ文盲のうえに難聴だから、moroかmoloかわかんないのよねー」
と、まるで予知夢のような会話をした直後だったので、ビル・マーレーが「日本人どもはわざと間違って楽しんでるのさ」というところで、ハデに吹き出してしまった。ポイントをハズしてすみません。

でも、アタクシの隣の人(♂)もかなりポイント、ハズしてた。日本から帰るビル・マーレーとシャーロットのお別れのシーンで泣き出したのだ。ハナミズの臭いがしてきて「ん?」と思ったら、しゃくり上げてホホをつたう涙が光ってる。ああ、それもけっこう盛大に泣いてるよ。でも、なぜこの場面で泣く? リゾラバの相手が忘れられないのか? それとも最近ガイジンの彼女と別れたのか? あるいは妻かガールフレンドをリゾラバ相手にかっさらわれたのか? 館内が明るくなったとき、3秒ほど彼と目と目があったのだが、ちょっと聞いてみる勇気が出なかった。惜しいことした。ずっと考え込んでしまいそう。

ただ、もっとわかんないのは、この映画のどこが日本人蔑視だと問題になったんでしょうか? かなり正確にニッポンのニュアンスを伝えていると思うんだけど。