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apo (id:MANGAMEGAMONDO) が妄想を吐き出していきます。

終わりの始まりにおけるシンクロニシティ

「飲み代は6***円です。カギは締めなくていいです。」

目が醒めたら、店にはガスストーブがついてて、カギがかかってた。細かいのがないので7千円をお手紙にはさんで冷蔵庫に入れて、ぼーっと夜明け前の街を歩いて帰って寝る。えーとこの冬3度目のアンコウ鍋を食べて、「もう一軒いこう」とおねだりして、それから「そういや、あの店って移転したんだよね、apoはどこだか知ってる?」と聞かれて、連れてったら、客が誰一人おらず、ビールたかられて、クダまいてて、連れが帰るよって言って……。で、どこから睡眠に入ったんだっけ?

アンコウ鍋時、ある出版社での5年前の地獄の事情と関係者に詳しい女子と再会して、そのとき騙されて地獄に連れて行かれた編集者の噂話に花が咲いた。それが、ミョウになつかしくなって、当時の地獄仲間と電話で、さらに地獄話で盛り上がり、ついうっかり、地獄の編集者に電話をかけてしまう。

「お〜、おひさしぶり」「ごぶさたしております。××さんもお元気そうで…」って雑談してたのが、ついうっかり口がすべって「こういうのってどーですかね?」と密かに温めていた企画をしゃべってしまい……。この地獄男は、自分で「かなりマジメに本は作ってますよ」と言うだけあって、まったくデータも類書もない本になるかならないかわかんないアタクシのふったしょーもないネタに、「あーでもない、こーでもない」とがっぷりヨツから組んで、90分話したあげく「じゃあ、こんなカンジで企画書まとめてみよっか。できたらメールして」ってことになってしまう。

あれ、冷やかし電話のつもりだったんでは? で、よくわからんけど、書くってことですか、企画書?? めんどーだなー。文字どおり「黄泉帰り」の悪寒。

とりあえずアニマルプラネットに現実逃避してみる。けだるさがピークに達したところでまた電話が鳴る。え? ××さん? 去年で契約きれてるんですけど、ココの仕事? 「あー、apoさん。実は去年に10月のことなんだけど……。原稿訂正について覚えてる? 覚えてないよねえ? オレもでさあ、記憶も記録もないんだけど、もし当時のメールがあったら送ってくれない?」。

そして今日はこれから、この業界に入る直前に世話になった、しかし、セックスを拒んで逃げ出したイベント会社のあるアタクシ的には鬼門にあたる地域で取材がある。

なんだか、運勢のなんとかスパイラルをハイスピードで急降下中のような気がする。啓蟄にはまだちっと早いが、これは冬眠の終わりを告げているのかもしれない。