フランスの古典的な選出方法
ドメネク監督は指導者の駆け出し時代から星座占いをメンバー選びの参考にしてきた。さそり座のＭＦピレス(アーセナル)に関して「この星座はファイターが多く、中盤に２人いると互いを殺し合ってしまう」と05年以降は代表に招集していない。
へえ〜。
マリー・アントワネットもナポレオンもフランス人じゃないんだから、そんな慣習を踏襲しなくたっていいのに。でもこういうこと聞くと、調べたくなるじゃん。で、見てみたよ。そしたら蠍座なんて中盤に二人どころか、一人もいないじゃん。ドメネク理論だと、蠍座一人だったら入れてもいいはずだよね？ じゃあ、蠍座以外でピレスを入れない理由って何よ？ で、外れたピレスとジュリの太陽星座、加えてスポーツや闘争心を司る火星星座を見てみた。
ピレス：1973.10.29/太陽：蠍座、火星：牡牛座
ジュリ：1976.7.10/太陽：蟹座、火星：乙女座
太陽星座はどちらも水(＝女性星座)。火星星座は土(＝女性星座)だった。フランス代表で太陽星座が蠍座(水／女性星座)はいない。でも、水(＝女)は以下のとおり。
バルテズ：1971.6.28/太陽：蟹座、火星：天秤座
アビダル：1979.7.11/太陽：蟹座、火星：双子座
ジダン：1972.6.23/太陽：蟹座、火星：蟹座
ヴィエラ：1976.6.23/太陽：蟹座、火星：獅子座
サニョル：1977.3.18/太陽：魚座、火星：水瓶座
ディアラ：1981.7.15/太陽：蟹座、火星：双子座
太陽が女性性座でも、火星はみんな男性星座(風か火)。一人を除いて。その一人がジダンで、どっちも蟹座で女性星座。なんだけども、これってキレたら手がつけられない、ヒステリックな女性性のイメージで、ドメネクと火星同士の性質が同じ。まあ、火の付き方ってーか、トサカに来るノリやタイミングが似てるのね。ちなみにドメネク。
太陽は風(＝男性星座)、火星は“蠍座”。こっちのほうが、よっぽど“ファイター”じゃん。ついでに意志や自我を意味する太陽が、ピレスの火星の真逆にある。ドメネクが「行くな、落ち着け」って思ったとき、ピレスは燃えて飛ばすんだろう。ソレ見てイライラさせられるんでしょうね。で、衝突すると。ようは、ファイターどうこうじゃなくて、扱いにくい、自分の情熱を消す恐れのあるやつを消した、ってことか。じゃあ、占星術なんて持ち出さずに「わたしが気に入らないので入れません」って言えよ。まったく、男らしくねー！
いずれにしても、ピレスが外れた理由は、スケベヒゲを落としたことはまちがいないようだね。
