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apo (id:MANGAMEGAMONDO) が妄想を吐き出していきます。

グァテマラ日記(21)

もしアンティグアに地震が起きてなかったら、世界遺産にはなってなかったに違いない

コロニアル都市、ということならメヒコのプエブラやグァナファトのほうが段違いにキレイだし、クーバのアバナ・ビエハのほうがさびれっぷりがイイ。何よりも世界遺産なのに外人25ケツァール、国民2ケツァールという博物館での公式ボッタクリはなんだ? ここはクーバか? いや、クーバだったら本屋はここ以上にあるぞ(ほとんどは古本屋だけど)。

シェラでマルヴィン(別に彼の考えではないだろう)が、「メキシコは北アメリカ、中米(セントロ・アメリカ)はグァテマラからパナマまで」と言っていたのが、わかるような気がする。この国がメキシコ同様に扱われたら、まったく敵わない。

往復5ケツァールでホコテナンゴまでのバスを運行しているのもわかる。たぶん、地元の人が行くなら1ケツァールのパブリック・バスを使うだろう。

メキシコ編より出来が悪い『ロンリー・プラネット』グァテマラ編に、サンタ・タカリナ・マルティンのことは何と書いてあるか「内容よりも、歴史にお金を払うことになるだろう」。それはこのホテルに限ったことではない。ここアンティグア全体において、そうなのだ。それも地震というオプション付きの。

“文化センター”というから来てみたけれど、やっぱり騙された。バスの送迎もあって、しかもガイド付きだから、公的な機関よりは良心的かもしれないけど、下手に送迎があるから、その時間まで観光客は時間つぶしにカフェか、あるいはお買い物で時間をつぶすことになる。裏にあるコーヒー園*1は葉っぱがホコリだらけで写真を撮る気にもならない。

とはいえ、何も収穫がないわけではなかった。バスターミナルのそばにあるメルカード(市場)で、サセルドーテが使うもののお店ありませんか?と聞いたら、ここで使うのは「シエテ・モンテかルーダだよ。えっと、この先のお店にあるから聞いてごらん」と教えてもらえた。それが何かはわからなかったけど、シエテ・モンテ(7の山)はカードゲームだから、たぶん、カードを使うのだろうと予想。これは次のテーマだ。もしかすると、アンティグア近郊の村でも面白いものに出会えるかもしれない。

ただ今日は、街中を歩いて、くたびれたからもう探すのはやめた。でも、ホテルに帰ってきてレセプションの兄ちゃんから「コモ・エスタ(ごきげんいかが)、apo?」と声をかけられて、やっとアンティグアに馴染んだ気がした。ホントにここは京都と同じだ。2日目、2回目になってはじめてやっと、客として認めてくれる。だから夜は、昼ご飯を食べたカフェに戻った。昼と同じウェイターが大歓迎してくれた「噴水のそばはいかがです? こちらのほうが、涼しげだし、ロマンチックでしょ?」と。態度もサービスも、昼間とはまったく違う。ワインは、ハーフじゃなくてフルボトルにしときゃ、よかったな、とつい調子に乗ってしまう。

たぶん、明日行く、エスキープラスもそうなんだろうな、と思う。年中、巡礼の人が来る観光地だもの。

*1:観光客向けの庭園から入っていくとあるけど、積極的に公開しているわけではない。その表側はコーヒー博物館になっていて、コーヒー豆を干しているところとかが見学できるようになってる。