トッティ王子の勇気を敬愛せずにはいられない

サッカー選手の自伝本はいろいろあるけど、必読の書がとうとう本日、ベースボール・マガジン社から発売になった。『トッティ王子のちょっぴし(ハート)おバカな笑い話』。Ｗ杯メキシコ戦の朝の王子の笑顔を思い出さずにはいられない。王子はホテル前の黒山のギャルだかりをさもうざそうに「ツーン」とすました目で一瞥をくださると、なぜかみんながバッチリ見える側の真ん中あたりのしかも窓際にお座りになられ、クールな横顔をたっぷり見せつけておられた。ギャルだかりの反対側にお隠れになったシャイなデルピエロ様とは実に対称的。そんな王子の姿に、絶対、コイツは性格悪いに決まってる！　しかし。それにしても噂にたがわず、ニクイくらいイイ男だ、とホレボレしたっけ。

そんな王子が実はアホ、という自伝を出したのが去年。カノジョから「ねえトッティ、本くらい読んだほうがいいわよ。シェイクスピアとか、読んだことある？」と聞かれ、「もちろんだよ！　でも、アレって誰が書いたんだっけ？」……とかそんな笑い話を太っ腹にも大公開。内容は、精力的な問い合わせをかけたouji-blogさんで立ち読みができる。イタリアでは売上の半分がユニセフに寄付されたんだけど、日本ではどうなんだろう？

ともかく、性格悪そうなんて言って悪かった、王子。あなたのすばらしーアホさを敬愛させていただきます。