思いっきり開き直ってみる
もう結果知ってて、しかもモリエンテスはベンチ。そんな試合、観たくないんだけど、チラ観したら、意外にもどっちもがんばっててなんかイイカンジなんで、そのまま観てしまう。もしかしてデシャン監督のことだから75分頃でモリ男を出してくれるかもと期待してたらホントに出したわぁ(ラヴ)。
モナコのCL疲れが指摘されるけど、そうは思わなかった。アンラッキーにもゴルゴルが入らなかっただけ。もらえるべきPKも、もらえなかったし。
フォワードは点を入れなれば「使えてナイ」「イケてナイ」と言われる。乙女的には「ナンダ、コノ、クソ実況メ！」だけれど、サカオタ的にはそう言われるのもしかたがないと頭で理解はできる。どんなに攻撃していても、どんなにボール支配率が高くても、どんなにアタクシのモリエンテスがステキ*1でも、点が入らないで、しかも負ければ、ボロクソ言われる。ボロクソ言われるのはいい、けどそれを真に受けて自虐的に「モナコ、だめじゃん」と思う必要はない。むしろ、モナコらしかった、でもうまくいかなかっただけだ、と胸を張りたい。
今、海外メディアはそろって「ジャパン、信じられないよ」キャンペーンを実施中だ。「ヒーローをヒーローとして扱わない」とか、「ムラ社会的習慣」と評している。
よその皆さんのご意見・ご感想を知るのはいい。でも「ええーん、こんなこと言われちゃったよぉ」とか「こんなことじゃいけない」って思うことか？ もうすでにわれわれニホン人は、豊かな感性でイラクを“エンターテインメント”と化してるではないか。オウムのときだって、酒鬼薔薇聖斗のときだって、そうだった。「ポアするよ？」ってツッコミ入れたり、「第七サティアンに参りまぁ〜す」ってエレベーターガールごっこしたりしたでしょ？ 政治家になった元「お笑いマンガ道場」のアナウンサーの「反日分子」発言もそのノリだろうから、ここは正しく笑ってあげたい。
いいではないかムラ社会で。いいではないか排他的で。そんなムラ社会でヌクヌクしていられるからこそ、平和ボケしてミーハーに騒げるし、オタクにだって走れるのだ。このすばらしい精神は、すでにUEFA(欧州サッカー協会)を驚かしている。6月にポルトガルで1か月間にわたって行われるユーロ2004(欧州選手権)のチケット売り上げ高は、日本が堂々の世界第6位。当事者である出場16か国の上を行くお祭り好き、能天気、そこに金を突っ込む太っ腹さにすっかり気をよくしたUEFAは、W杯1998年大会で感動の渦に巻き込み、2002大会では過激な海外サポを微笑みで包んでケンカ騒ぎを抑止した*2ジャパサポを見習おう！とまで持ち上げてくださってるそうだ。
さあ、みんなで開き直ろう！ アメリカ・マンセーでナニが悪い！ そんで、ムラ社会。イジメ大好き。祭りも大好き。自衛隊派兵NO!っていうと今ならもれなく反日分子！ 超アナーキー！ 反日分子萌え。自衛隊なんてどうでもいいし、人質はバカだと思うけど、ちょとカッコイイからここは反日分子になっとくか。ネタだよ、ネタ！ これができるってマジ平和だってことじゃん。いぇー、世界の皆さんの見本になるくらい、平和を楽しもうぜ！
そういうワケで、自分でもどういうワケだかわからないくらい強引だけど、ともかくナント戦はあれでオッケーだったのだ。リーグ戦だってまだ首位との勝ち点差はたったの４！ モナコがCL疲れとか、モリ男つかえねーなんてことは絶対にないんだからなっ。明日の朝のスペ-イタ戦でモリ男はネスタのいないカテナチオをバリバリやぶってヘッド決めちゃうし、2ndレグでもチェルスキー虐殺するんだからなっ。
こんなに気合十分なのに、CL決勝戦＠アレナ・アウフシャルケのチケ、抽選ハズレた。＿|￣|○ ツアーに申し込むか、いっそ世界6位の一翼を担うためにポルトガル行くか、そもそもまだ間に合うのか不安な状況で悩む日々が始まってしまったようだ。ああ、乙女はツライ。
