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apo (id:MANGAMEGAMONDO) が妄想を吐き出していきます。

嘆かわしい三浦半島

土曜日の朝、目覚めると、朝日が容赦なく差し込んでくる我が家は嘆かわしいくらい暑かった。その途端「そうだ! 海に行こう」と思ったのは言うまでもない。その30分後、アタクシは電車に乗っていた。ほんとは友だちのいる房総へ行けばいいのだけど、あっちへ行くと、遊びすぎてしまう。するとお泊まりになって月曜日の取材に支障をきたすのは間違いない。だから三浦半島へ向かった。電車とバスを乗り継いだあと、スイカ畑を20分歩いて到着したのは、土日だというのに「祭りのため海の家は休業します」という商売っ気ゼロのビーチ。もちろん土日だってーのに嘆かわしいくらいにプライベートビーチ状態だ。そこで海に来たのが嘆かわしくなるほど読書をし、体が火照るとフィンとマスクを持ってドボーン。嘆かわしくなるほど透明度があるラグーナで嘆かわしくなるほど警戒心のないピンク色した稚魚の群とランデブーする。

持ってきた文庫が読み終わったので、引き上げて、駅前の寿司屋に入ると、今日、地のモノであるのはカマスだという。「何ができるの?」と聞いたら、お刺身と酢の物だったので、酢の物をいただいたら、これがうまい。壁に貼ってある「この国を想い……」のポスターを見ていたら脳裏でX-JAPANの嘆かわしいメロディがかかる。ごきげんで帰ってくると嘆かわしいタイミングで「呑みに来ません?」と誘われ、断ることを知らない子どものように「じゃあ、ひとっ風呂浴びたらうかがいまぁ〜す」と元気にお返事してしまうアタクシ。呑んでるうちに嘆かわしい朝がやってきた。ああ、嘆かわしいくらい誘惑に弱いアタクシ。