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apo (id:MANGAMEGAMONDO) が妄想を吐き出していきます。

重いデザート:ポルトガル1-0オランダ

アタクシにとってのワールドカップの最終戦は、狂ったようにカードが飛び交う熱い試合だった。ホストファミリーによれば、試合当日までにニュルンベルクに集結したオレンジ色のにくい奴らは、イングランド戦のとき集まったイギリス人5万人を上回る、7万人。「うっそー、じゃポルトガル人は?」「数人は見かけたけど、ね」ってんで心配だったけど、当然TSTで来てる奴らもいるわけだから、いないはずはない。とはいえスタジアムの人口比率は65:35くらいでオレンジ。加えて、両国以外のサポもオランダの応援が多かったのだ、試合が始まったときは。

ああなってしまった一因は、オランダがベテランをはずし、若手で固めたせいだ。マニシェのゴル後、レッドカードで一人欠いたポルトガル相手にオランダは同点ゴルが入れられない。リカルドのナイスセーブ、リカルド・カルバーリョを中心に、相手に寄ってたかってボールを奪い取るというポルトガルの戦術的守備が功を奏し、オランダの焦りがどんどん高まってくる。クリスティアーノ・ロナウドは練習のときからコネコネドリブルブルで観客を楽しませていたけど、そんなコネラーに対してオランダの若手がフラストレーションを爆発させた。

だって、どうしようもないんだもん。ポルトガル人はコネラーだけじゃなくて、デコは軽いタッチでサクサクパス供給してるし、ミゲルは走り出したら止められない。しかたがないからオランダ人は彼らに勝ってるフィジカルで止めに来る。プッシュくらいはいいよ、でもヒジはやばいじゃろ、ヒジは。しかもフィーゴ相手に。アピールだって百戦錬磨だよ?

試合開始のときは、本当にオランダの応援のほうが、圧倒的に優勢だった。ところが、このあたりから「なんなんだよ、コレわっ!!!!!!」と怒りだし、後半はもうオランダがボールを持つだけでブーイングの大嵐。

こうなっちゃった一因はたしかに経験地の低い若者のバカさにもあるんだけど(こいつらまったく同じことをユーロ2004でもやって負けた。ほんとに懲りない)、でもナイーブなメキシコ人主審の共犯率もかなり高い。こいつがカードだしまくったせいで、ポルトガルは次の試合でレッドカードになったデコと誰かがサスペンションで出られないし、累積イエローで出られない選手もいるんじゃないだろうか? フェリポンヌーノ・ゴメスを出し惜しみしたわけじゃなくて(アップはしてたし)、こんな試合で使ってキズモノにされるのを二重の意味で避けたかったに違いない。クリスティアーノの故障の程度も心配だ。

6/11のメキシコ×イラン戦では、スタジアム近くのファン・フェストに1万人のチケなしメヒカーノが詰め掛けて飲めや歌えやの大騒ぎだったそうだ。この夜は4万1000人札止めだから、チケなしオレンジ軍団は少なく見積もったって4万人超えてるだろう。パイロンを頭にかぶるくらいはいいけど、何も起こらなかったのかしら? 翌朝4時半に起きなくていいなら確かめにいったんだけど。

目覚ましを4時半にセットしてでも起きられなくて5時までうだうだして動き出したら、同宿のドイツ人3人組が帰ってきた。酔っているのに心配げな彼ら。
「もしかして、起こしちゃった?」
「いえいえ、アタクシこれから電車でハノーファーに行くとこなので無問題。で、夜通しパーティだったのね?」
「そう。オレらには、今日が、始まりなんだ」

ワールドカップはまだ続く。アタクシも決勝戦は、前回同様、自宅で観る。