美白よりシャドウ

「総理を後ろから刺した人がいる！」と金切り声で叫んだ片山さつきより、参院予算委員会で野田聖子を心ならずも(あるいは意図的に?)糾弾してしまった森雅子のほうが、大役を演じたようだ。市民派で出た福島県知事選で負け、保守転向した参院選をイタダキ。そして、今回の質問で早くも株を上げたのだから、「勝(と)って負け」ならぬ「負けて獲り」。シタタカなのか、プロデューサー的に使いやすい役者だったのか。そんなことは、わからない。けれど、たとえ利用されたとしてもリターンは確保する、それが女の強さ・賢さなのかもしれない。

野田聖子をつっこめないくらい、素人っぽさ満載でアムウェイ詣でしてしまった佐藤ゆかりのカワユサとか(こういう点において猪口に至ってはお嬢サン芸の域を出ない)、「お慕いしてます、小泉総理」の小池百合子のケナゲさとか、そういうだけでは足らないように思った。

ダイエットと美白じゃ、ダメ。女の魅力はシャドウ。ライトが当たらない暗闇でどう輝くか、そこが問題。

まあ、そう感じるのは9割がたアタクシの嗜好性かもしれない。けどね、暗い場所のほうが、マズイとこも目立たないじゃない？