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apo (id:MANGAMEGAMONDO) が妄想を吐き出していきます。

ガンバリズムの魅力

2〜3週間ほど前、催眠療法の先生とお話ししたときのこと。「うつも自殺も珍しくない昨今、政治家で自殺する人も少なくない。もちろん、今までも何人かはハズれたんだけれども、そういう兆候ってのは、わかりますね」。今、"ちょっとヤバイ"なあってカンジ、と先生が名前をあげたのが、中川大臣だった。発言は強気。だけど、目の動きが危ない、と。加えて、アルコール依存傾向も漏れ伝わってくる。

そんなガンバッテる男を見ると、手を差し伸べたくなるのが女心で、ことに、だメンズウォーカーを自認する(できれば、辞任したい)アタクシは、そういう傾向が強い。で、うっかり腕の中に落ちてくる男は、ヒジョウにかわいい。もう、いとおしくてたまらない。胸に抱いて、ぐりぐり撫で回してあげちゃう。もう、思いっきり甘えちゃって(はぁと)、と。

……なんだけど。ツッパル男は、もっと魅力的だ。「おいで」と甘い声で呼んでも、背を向ける、ときには「女に何がわかる」と逆ギレまでして。流血する姿が痛ましい。ああ、もう、無痛症になってるのね、あの流血では、きっと出血多量で死ぬわ――その姿が、素敵すぎる。無条件に惹かれ、慕う。惰性で膝の上のダメ男を撫で回しても、目は彼の背中を追う。「いっそ、死んでしまえば(楽になれば)、いいのに」と思う。愛を込めて。

だけど、アタクシ自身を振り返ってみても、こんなときに、ガンバッテいればいるほど、なかなか楽にはなれないもの。こういう場合のリフレーミング*1って、もしかすると死の擬似体験かもしれない。ならば、できるだけストレスを感じないまま、言い換えるなら、無駄な気づきなど与えずに、穏やかに変化・変容が起こるのが理想的だ。そういうことか、なるほど。それができれば、妖精サンだし。前述の催眠療法の先生は「療法としてエレガント」と言う。たしかに。

そうそう、そういえば総理大臣初仕事の麻生首相の国連演説の前振りで「2種類いる」と言った"バンカー"のうち、元銀行員の中川大臣はどっちのタイプだったのかしら?

*1:枠組み(フレーム)を変える=ものの見方(意味)や視座(状況、環境)を変えることによって、現在、起こっている葛藤状態を調和させること。NLP(google:NLP])や心理療法で用いられるテクニック。有名どころでは、コップ半分の水を「"もう"半分しかない」ととらえるか、「"まだ"半分ある」ととらえるかで感じ方が変わってくる。この感じ方の違いを用いて、歪んだこだわりから自由になり、問題解決へ向かう。そのため、アメリカで開発されたNLPのような言語によるアプローチでは、ただの“言い換え”が起きてしまう。たとえば、リフレーミング辞書([google:リフレーミング辞書)を見れば、そのほとんどが「コレって、こじつけだろーよ」という解釈が並んでたりする。というわけで、催眠療法ではリフレーミングの起こるプロセスや考え方が少々異なるかもしれない(セラピスト、あるいは講師による)。個人的に、セラピーやカウンセリングを受ける側には、変化が起こる過程であるところのツライ「気づき」はなくてもよいと思う。なぜなら、第一に、気づきそのものがその人にとって厳しすぎるケースが多いこと。気づいたから自殺することも考えられる。逆にそのとき、気づかなくても、適切な変化・変容が起こった場合、「ああ、そういえばあの頃はあんなふうに考えてましたね」と振り返って、穏やかに気づくことが多い。第二に、気づきがあっても変化・変容が伴わなければ意味はないこと。変化への怯えから「あたしって、○○な人なんですよねえ」と、気づきをオモチャにするケースもある。