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apo (id:MANGAMEGAMONDO) が妄想を吐き出していきます。

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10/31閣議決定された平成20年度版「自殺対策白書*1」(産経の記事)から。10年連続3万人突破、自殺死亡率*2はG7でトップ。

団塊の世代

定年退職とか熟年離婚、友人・知人の死などによる喪失感が自殺者増加の一因。ほかに、子どもの自立や結婚なんてものあるかも。そんな喪失イベントが多い、あるいは重なる世の中でハードなジェネレーションってことはまちがいなさそう。そのわりに保護もされてないし。
ただ、介護業界のイケイケノリノリ経営コンサルタントは「団塊カモ〜ン♪」ムード。「バブルを体験して、本物の贅沢をわかっている世代だから、サービスにお金を払う文化がある」と介護保険外のサービスの需要が増えることを期待して。

喪失感

ほかの要素がわからないけど、多発するシチュエーション*3は、自殺が多い年代が「一人になって喪失感を感じるシチュエーション」なのでしょうね。ブルーマンデーブルーマンデーなんだろうけど、その兆候は学生やサラリーマンのサザエさんシンドロームより半歩〜1歩遅れてやってくるみたい。若いときは筋肉痛も翌日に起こるものだけど、年取ってくると2〜3日後にくるのと似てるかも。

インターネットの有害情報

練炭とか硫化水素とか自殺方法の情報が広がることを危惧され、取り締まる動き。たしかに『完全自殺マニュアル』の時代と比べたらこの手の情報を入手しやすくなったのは事実。だけど、それより「連鎖自殺」*4を加速させることほうが“毒電波”だろう。どっちにしても、「こんな危険な情報が野放しになってるぅぅぅきぃぃぃ」じゃダメでしょうね。引き算(取り締まる)じゃなくて、足し算(発信情報を増やす/正しい啓蒙)で対応したほうが抑止につながると思う。


まったく意図してなかったんだけど、こう連続してしまうと「正直、このカテゴリーつくって失敗した」感が強くてウツになるわ。

……って書きましたけど、コレ、正確には「暗くなる」とか「重い気分になる」とかでしょ? 人によっては「ツラくなる」とか「自分のイメージと合わない」とか「人からどう思われるか心配」だったりするかもしれない。ところが、そういうのをまるッと「ウツになる」で済ませちゃうって、何か自分の感情をちゃんと表現できないのか、するのが億劫なのか、いずれにせよ、手抜きってカンジする。さらに、そんな風潮を『鬱の時代』と強調したり、過度に一般化しているのはもっと疑問。世の中全体で「ウツ」の刷り込みが行われているような気すらしてくるわけで。社会がボキャ貧っていうか、表現力の低下っていうか、それとウツ・自殺との影響や因果関係とかの研究とか調査とかって、どっかにないかしら、もしくは誰かやらないかしら。

参考:平成20年度版「自殺対策白書」の自殺者像

男女比  男性7:女性3
年齢層  男性55〜64歳
     女性75歳以上
職業   無職(57.4%)
     被雇用者・勤め人(27.7%)
     自営業・家族従事者(9.9%)
     学生・生徒(2.6%)
自殺理由 健康問題(63.3%)
     経済・生活問題(31.5%)
     家庭問題(16.2%)

*1:全文は内閣府・自殺対策ホームページにPDF文書あり→http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2008/pdf/index.html

*2:人口10万人あたりの自殺者数。日本は23.7で世界8位の「自殺大国」

*3:「月曜日」の「早朝」(男性05:00〜05:59)か「昼下がり」(女性14:00〜14:59)の「自宅」

*4:ウェルテル効果。韓国で芸能人の自殺が相次ぎ、さらにそれが一般人にも広がったことが問題になったけど、別に新しいワケじゃなくてゲーテが『若きウェルテルの悩み』発表後、ヨーロッパでも若者の自殺が流行した。