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apo (id:MANGAMEGAMONDO) が妄想を吐き出していきます。

プロなのに世間知らずだなんて

先週、フリーランスの友人から、この人の作ったキャラクターグッズをクライアントのウェッブサイトで売り始めたンだがまったく売れず、サクラ購入してくれろ〜、というヘルプが入った。で、さっそくオーダーしたのだが、このページがまるで売る気を感じられない。友人に「オーダーしましたよ」報告メルを出すと、愚痴テレフォンがかかってきた。長くなったから、このあとは→
このクライアントは地方の某テレビ局なのだが、ウェッブに関わっているスタッフは誰一人やる気がないらしい。そこいらへんの知り合い(もちろん、ライターではない)に書かせている記事の初歩的な誤字脱字だらけ。ライティングがそうなら、デザインはもちろんのこと、企画からして「上から言われたからやりました、やったんだからいいでしょ」的ないいかげんさで、今回の「このキャラクターがこんな商品になりましたよ」ってイベントも、やりっぱなし。そんで「これやっても金にならんし」とかヌカてるらしく、本来、キャラクター作家であるフリーの友人が商品開発から発注、進行管理、販促までいちいちディレクションして(しないと仕事が進まない)、しかし、言うことは聞いてもらえず、そして、最後のところでテキトーに仕上げられた、という。

「そんなんだったらさあ、ミッキーのとこでも、ホリエモンのとこでも、ウェッブでお金を稼ぐのが上手な会社にマル投げすりゃあいいじゃない?」
「そういう会社に頼むとお金がかかると思っているのね」
「そんなことないよ。ブランドは自由に使ってイイヨってことで儲けを折半にしたら、元手なんてかからないじゃん?」
「でも、そしたら会社にノウハウが蓄積されていかない、って言うのよ」
「どうせ、クソみたいなノウハウしか蓄積されないじゃん? 何なら広報だか宣伝だかに配属されると、美しくカタログに発色できるように製版屋に1年出向させる化粧品会社を見習うって、社員を出向させるとか」
「ムリよ。そこの部署にいるの、派遣社員なんだから」「何ソレ? じゃあ、蓄積もなにもナイじゃん」「でしょお。いちおーこっちも意見、言うじゃない? そーすっとさぁ『××(友人の名前)、今度、意見をいろいろ聞きたいから、毎週、会議に出てくれない?』って言うのね。でも、フリーには時間いくらのギャラが発生するって発想はないワケよ。だから『ワタシのギャラは高いですよ、これくらいもらわないと』って言うじゃない? それでやっとあきらめてくれるってカンジ」

こうなると、怒りを通り越して脱力するしかない。本来、メディアのプロであるはずテレビ局がこんなバカトノ商売してていいのか? 会陰切開を無責任に否定してみたり、現代の日本とはまったく異なる事情の地域や時代を持ち出してきてそれを無責任にマンセーし、挙げ句の果てにクリトリスや乳房は無価値みたいなことを唱えている『オニババ化する女たち』の大学教授*1もそうだが、机上の空論を通り越して、世間知らずとしか言えないようなプロってもしかして増えているのか? この深窓の令嬢ならぬ、深窓の令オバに比べたら、細木数子なんかずっとプロに徹している。裏付けがなく脅かすのはいっしょだが、「オニババ化する」とは具体的にどんな現象が起こっているのか一切言及していないのと違い、細木数子は「地獄に堕ちる」とか「無一文になる」とか「離婚するわね」とかしっかり最後まで脅かし通すではないか。

一般人の平和ボケとか、ニートとか、引きこもりよりも、テレビ局とか大学教授といった、一般にプロだと思われている存在の世間知らずのほうがよっぽどタチが悪い。それが最近、どんどん蔓延しているような気がする。恐ろしい限り。

……と思ったワケなんですけれども、ココをコッソリ覗いているフリーランス(じゃなくてもいいんですが)のみなさん、最近、どんなふうに思われてますか?

*1:賭けてもいいが、この著者はマグロだ。こうゆう発想の人がホントにリプロダクツ・ヘルス/ライツの仕事に携わっているとしたら、先行きはたいへん暗いとしか思えない。