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apo (id:MANGAMEGAMONDO) が妄想を吐き出していきます。

ぷちナショ?

普段、サッカーのことなんか、見向きもしないうちのパパが、アタクシの顔を見たとたん「そういや、あの、中国のな、あんときは応援したぞ。『勝たなくてもいいから、負けるなー!』ってな」と熱くなってた。「けしからん。スポーツマン精神に則ってないじゃないか」と怒っているので、「でも、中国の選手は誰一人何一つ悪いことなんかしちゃいませんって。それにね、あれがヒドイってーならW杯のときの韓国はもっとヒデーことしてたよ。ニッポン相手だけでなくて、全対戦チームに対してやってたんだから。それも客だけじゃなくて、大会関係者グルでね」と軽く煽りながら弁護しておく。

ブーイングそのものは、ジーコ・ジャパンのハートを鍛えてくださったものだから、日本から行ったサポがケガさえしない限り、ありがたいものだと思う。ブーイングの中心になってた愛国世代については、id:kmiuraさんとこで「中国における「反日教育」について。」ほかを読ませていただいてて、ムズカシイこと抜きに感情としては「なるほど萌えたいわけか」とはわかった。わかりやすい、ある意味、若々しい健康な反応だと思う。アタクシも中国の愛国世代だったら、先頭切って誰よりも大声で騒ぐだろうし、そういう自分がたやすく想像できる。

逆にわかりにくい、と思ったのは、試行空間(id:gyodaiktさん)とこの「20代はどこへ行く」にあった朝日の調査結果だ。たとえば

小泉首相靖国参拝に肯定的→20代男55%:30代男44%
ブッシュ大統領の再選を望む→20代男30%:30代男18%
イラク自衛隊派遣に賛成 →20代男62%:30代男48%

id:gyodaiktさんも前置きしているとおり、決して30代がリベラルだ、とは思わない。けれど、なんなんだ、このキミョウな開きは? アタクシはそんなに若い美男の知己が多いわけではないが、上記3つに該当する男子ってのを誰一人知らないし、どこにいるのか見たこともない。さらに、この3つに肯定的な20代男子像というのも想像できない。

ぷちナショナリズム症候群―若者たちのニッポン主義 (中公新書ラクレ)これが噂の「ぷちナショナリズム」ってーヤツ? で、それが今、台頭してきちゃってるってワケ? キモチワルイ。何がキモチワルイかって、どんな顔かもわからなければ、姿も見えないってことだ。“いかにもやりそう”な中国・愛国世代と全く逆に、「そんなこと考えちゃいませんよ」って顔した「そんなこと言いそうもやりそうもない」人たちの中で、ちょっぴりサッカー観戦で「日の丸ペインティングしてみましたー」てなノリで、ソレがぶくぶく育ってるってカンジが、想像するだけで、キモチワルイ。辺見庸が口を酸っぱくするほどゆってる“鵺(ヌエ)のような全体主義”ってのはコレか? さらに、コイツがエイリアンみたいに自分の体内でも気づかぬうちに肥大しているのではないか、と思うとこれかまた、全身サブイボだらけになってしまいそう。

だから、ってワケじゃないけど、本日はアウェイのゴール裏で、ミーハーにアルヘンティーナの兄貴たちを応援します。アイマールたんの代表アウェイユニを着た可憐な少女を見かけたら、それがアタクシですわ。ジャパンサポの方、いじめないでくださいね。じゃっ!