おもしろいほどゴルゴルが入らない!!ル・マン1-0トロワ

そのため、朝から絶叫するほど目がぱっちり！　偽シセ兄貴とか若いブラジウ人の子とかたしかにうまいのよ、ゴール前までは。ことに後半からは怒涛の攻撃。それを「なんでこんなに入らないって?????」ってくらい片っ端からハズしまくる。うー、おもしろい、おもしろすぎる。宵の口、ブレーメン戦でタチンボやってたダレッサンドロと比べたら、選手の幸福度はかなり高そうだけど。

でも、こんなゲームしてたら、怒涛の疲労がやってくるのもまた当然で、トロワの時間になると、「ひー」と顔をこわばらせることたびたび。ところが、トロワもトロワでリーチかかってるのに、フィーバーしない。ル・マンのGKのファインセーブや、ゴールポストのファインセーブに救われる。あと、CBの人もイイ仕事してた。

イスタンブールで会ったフランス人のサミアがこのゲームを観てたら、ゴルゴ松本の「命！」にビミョウに似たポーズで、何度も「マ・ツイ!!」ポーズをキメていたに違いない。ちなみに、別に教え込んだわけじゃありませんよ。フェリーの時間を調べに行ったとき会った彼らに「マルセイユのナカタだけじゃなくて、今年からリーグ・アンに昇格するル・マンでも日本人がプレーしてるのよ。応援してくださいね」って教えてあげたら、名前のイントネーションが面白かったらしく、いっしょにいる間中、同じポーズをキメまくってた。その翌日の夜、ちょうど、あのCLファイナルの大悲劇のあと。肩をガックリ落として歩くアタクシたちの背後から「マ・ツイ!!　マ・ツイ!!」と騒がしい二人組が近づいてきたのだが、昨日のことなどすっかり忘れてたアタクシは「っせーんだよ、すっこんでろ(日本語)」と怒鳴りつけてしまったんですね。

おい、おい、オレだよ、ほれ「マ・ツイ!!」　ミランか？　まあ、今夜は残念だったな。オレもワールドカップんときはジャパンに超ムカついたから、わかるよ。なんでって、オレはチュニジア移民だからね。なんで、ジャパンがチュニジアに勝つのかと、もう、泣いた泣いた。で、今日はどうせ、リバプールの応援してたンでしょって？　ち・が・う・っつーの、このＴシャツをよく見ろ“リーガイスタンプール”だっ！　どこで買ったかって？　イングランドのマドモワゼルにフレンチキッスを教えてやったら、ヒジョウに感動したマドモワゼルがその記念に、とプレゼントしてくれたのだ。いまなら、もれなくキミにも教えてあげるけど、どう？　ただし、一度知ったら、二度とオレのことが忘れられなくなっちゃうけどなっ！　ところで、オレが見た東洋人は、中国人にしろ韓国人にしろベトナム人にしろ、全員女の子はボインなんだが、それはどうしたわけか？　はぁ？まちがった情報だと？　んなワケないっ！　断じてないっ！　だってこの目で確かめたんだから、まちがえようがないだろっ！　

よくわかんないが、たぶんフランス流に励ましてくれたらしいサミアたちは、ズルして街へ戻るバスに乗り込んで先に行ってしまったが、スルタンアフメットでアタクシたちを待っててくれた。ところが、そのあと合流した筋金入りのイタリア人ミラニスタ(パリ在住でフランス語もペラペ〜ラ)のホワイトナイトに「日本のウブい女の子たちにチョッカイを出す不届き者」と認定され、あっさり撃退されていた。ちょっと可哀相だったかもしれない。

話を松井に戻すと、今日は今シーズン初のベンチスタートで後半残り10分くらいから出てきた。カウンターの上がりはよかったし、ブラジウ人の子へのパスもバッチリだったけど、もう選手も観客も疲れちゃってるんだから、自分で打っちゃえばよかったのに。とはいえ、勝ち点３は貴重。おめでとうございます。

で、思ったのだが、やはりムダが多いのが、フランス流なんだろうか？