ちょっと目を離したすきに目白田中屋が危険きわまりない品揃えになっていた(愛飲酒記)
みなさま、サバ?
池袋の税務署に確定申告*1の用紙をもらいにいきがてらウォーキングの帰り、去年12月にリニューアルオープンした目白田中屋にちっとも足を運んでいなかったことを思い出して、気まぐれに寄ってみましたのよ。JRの目白駅から1分。駅を出たら、目白通りを左に歩いてくるとマクドナルドの前。以前は1階だったけど、地階になって、食材の取り扱いはヤメてお酒だけになったの。
以前から、シングルモルトもワインもビールもスピリッツもリキュールも何でもござれ、品揃えの豊富さったら、すごいことになってたわけなんだけど、さらに危険極まりなくなってきたカンジ。ピスコ・インカも、グサノ・デ・マゲイも、メスカルも、カルバドスも、ポートワインのヴィンテージもね、何でもあるわ、あるわ。ああ、ここはホントに宝の山。アタクシが知ってるお酒で見つからなかったの、パスティスだけ。
だけど、パスティスの極悪な超親玉、アブサンが3種類も4種類もあるのはどういうワケかしら。角砂糖に湿らせて火をつけて、飲み物に溶かし込む用のまであるわよ。田中屋名物、店員さんお手製の説明つきポップに「ナントカ(→忘れた)社復刻レシピ」とか「これは天使か?悪魔か?」とか「死んでたまるか!」とか「死ぬな!」とか書いてあるのよ、思わず「そんなもん売るなー」って叫びたいのをぐぐーーーっと堪えて、買っちゃったじゃないの。ン、モウ、イ・ケ・ナ・イ、酒屋。
何買ったかってーと、ル・エキストリーム・ド・アブサント・ビター(読み方が正しければ)。ちょっと、ちょっと奥さま、コレ「火気厳禁」って書いてありますわよ。だってアルコール分70度ですもの。それはいいけど、「thuyone*2 35mg/l」って、それ、犯罪じゃ? 田中屋お手製ポップの解説によると、コレ、直接、飲んだり、グラスに注いだりしない「ビター」ってことで発売のお許しが出たらしいわ。アロマの精油みたいなものかしら? 実際、このボトル、スポイト付きなの。一見、デカいアロマオイルってカンジね。で、ボトルにも注意がイラストで入ってるの。
さ〜て、おしゃべりはこの辺にして、テイスティング♪ え〜どうやって飲もうか、考えたんだけど、あ、もちろん田中屋でね。在庫がハンパになったマティーニが売ってたの、1000円で。これに垂らしてみましょう。
うーん、なんだか酒をスポイトで注ぐって、味気ないわね。1滴2滴3滴……。
部屋中に広がる悪魔の香りにぐらーん。
強烈、かなり強烈。スキ。ステキ。もう、どうなってもイイ。ダメ、絶対。
なんで、濁らないのかしら。よくわかんないわ。わかんないけど、もう待てないので、姿勢を正して飲んでみましょう。
とれびあ〜ん、あ〜ん、あ〜ん! 強烈においしー。超おいしー。ああ、だからだったのね。このボトルが入ってる店頭展示用ボックスにぐらんぐらんゆれてるヴァン・ゴッホが描かれてたのは。アタクシ、セザンヌと噴火するサント・ヴィクトワールでもいいと思うわ。
じゃ、これから忙しいので失礼しますわね。アデュ〜。